吟行とは俳句を作るために、景色の良い公園や名所・旧跡に出かけて行いくことです。
春。2019年4月28日日曜日の午後2時から、東京の代々木公園で、吟行をしてきました。参加者は、私と妻の二人でした。
代々木公園での吟行おすすめ度★★★★★
代々木公園の良い点
- ヨガをやっている人や、大道芸人。楽器の演奏をしている人など、おもしろいことをしている人がいるので、着想の刺激になる。
- 花壇が整備されており、たくさんの花や樹木があるので、題材に困らない。
- ベンチや売店など、休める場所がたくさんある。
- 噴水、アスレチックなどの遊具の近くには、人がたくさん集まっており、その様子から着想を得ることができる。
代々木公園の悪い点
- 人が大勢おり、音楽が響いていたりするので、騒々しい。
- ゴールデンウィーク中など、大型連休の最中に行くと、ベンチが埋まっていて休憩できない。
人が大勢集まる場所では、犬を13匹も連れていたり、地下アイドルのファンクラブの集いがあったり、ヨガの会があったりと、おもしろい活動をしている人が集まるので楽しいです。
同時にこれは騒々しいという欠点と表裏一体ですね。
また、大型連休中に行くと、ベンチが埋まっていて休憩できないので、レジャーシートを持っていくと良いと思いました。
吟行おすすめ度。★★★★★
春の代々木公園で吟行。俳句を次々に作る
白と赤黄も混じりたるチューリップ
原宿門から入ってしばらくすると、色とりどりの花が咲いている花壇を発見。ちょっと萎れてますが、白と黄色と赤が混じった珍しいチューリップが咲いていたので、一句作ってみました。
さらに、13匹もの犬を散歩させているチャレンジャーな男性がいたので、ここでも一句。
- 十三匹の犬ちょこまかとミズキ咲く(妻)
- 犬つれて初夏の公園13匹(私)
同じ題材で俳句を読むと、着眼点や技量の差が出ておもしろいです。
私はパッと俳句を思いつくのですが、言葉選びのセンスが今一つのような気がします。
妻は大学生の頃に俳句の研究をしていたというだけあって、私より数段上ですね。
次にツツジの花が咲いており、熊ん蜂が、蜜を吸いながら飛び回っていたので、この光景も俳句にしてみました。
- 熊蜂埋もるるばかりツツジの朱(妻)
- 腹一杯密吸い飛べず熊蜂(私)
私の作った俳句一覧
- 白と赤黄も混じりたるチューリップ
- ジョボジョボと水面を叩く噴水群
- 鴨泳ぐ緑に濁る噴水池
- バシャバシャとカラス水浴び初夏の池
- ギター持ち唄う少女や水飛沫
- 犬つれて初夏の公園13匹
- 腹一杯密吸い飛べず熊蜂
- ツツジ咲く5人逆立ちヨガの会
妻が作った俳句一覧
- 衆目の先に新緑と大道芸
- アイドルとファンの集い夏近し
- ハイソックスとミニスカートや昭和の日
- ラケットとシャトルひらめく夏木立
- 熊蜂埋もるるばかりツツジの朱
- 葉桜や指先揃うヨガの会
- 烏の瞳つやつやと新樹かな
- 異国の太鼓ぽこぽこと春の昼