大賞・「重いなあ」彼の笑み足に毛布猫
[ お名前 ] マイケルの母[ 俳句本文 ] [ メッセージ ] 夫が雄猫をかわいがっており、ソファーで寝ころぶと
よく猫がその上に乗り寝始め、双方とも幸せそうにしている様子を切り取りました。
勉強していきたいので、ご批評をよろしくお願いいたします。
2015-02-02に投句
佳作・寒波来るニュース横目に根深汁
[ お名前 ] 清水 礼子[ メッセージ ] 今年から俳句を勉強しようと、密かに心に決めてます。
出来るかどうか不安ですが、取りあえず作ってみましたけど、俳句といえるか心配です。
物を見る目を深くしていきたいと、思っております。
冬深む指先冷たき人を恋う
夕景の富士に見とれし寒の空
念入りに掃除機をかけ小正月
着膨れてつまらぬことで仲たがい
2015-02-04に投句
入選・葉もない春待つ枝で我がひとり
[ お名前 ] Y[ メッセージ ] 日本に旅行した時、枝で立った鳥を見て、あなたも独りですね って思いました。
2015-02-02に投句
かぎろいのコメント
今回の大賞は、マイケルの母さんの『「重いなあ」彼の笑み足に毛布猫』です!
俳句に会話文を表す「」を使ってよいものかどうか迷ったのですが、音としては575になっているので、問題ないかと思います。(これについては、私が所属している句会に参加した時に先生に確認してみます)
猫とそれを取り巻く家族の幸せな日常が切り取られており、ほっこり温かい気分になれます。冬の俳句として、最適ですね。
佳作は清水礼子さんの『寒波来るニュース横目に根深汁』です。
これまた日常の情景がうまく切り取られています。寒波が来て大変だなと思いつつ、家の中で根深汁に舌鼓を打っている。家の外の寒さの厳しさと、家の中の暖かさが対比的に感じられる句でした。
他にもたくさんの句を投句していただきましたが、一番良かった句を選ばせていただきました。
入選は、Yさんの『葉もない春待つ枝で我がひとり』です。
鳥と自分を重ねた句とのことですが、コメンを読まないと鳥の句であることがわからないのがネックです。
また、春という明確な季語を使われていますが「葉もない春」となっているため、季節感が良くわからなくなっています。詩としての技巧に走り過ぎてしまい、逆効果になってしまったのだと思われます。
俳句でわかりやすさも重要であるため、次回は、シンプルでわかりやすい句に挑戦されてみてください。