大賞・雪まばゆし動けぬ自転車後押しし
[ お名前 ] 三登子[ メッセージ ] 2回目の投句です。
よろしくお願いします。
大雪の翌日、晴れていましたが、車通勤をあきらめ、4km弱を徒歩で出ました。
歩道橋の階段を、自転車を引いて上がっていた女子高生がいました。
タイヤに雪がたまって動かず、難儀していたので、素通りできず、声をかけて、上がりきるまで、手伝いました。
上がったところで別れましたが、「ありがとうございました」と言われ、大変うれしい気持ちになりました。
役に立てたという実感があったからだと思います。
その、うれしい気持ちを、雪に太陽の日差しが当たってキラキラしている様子に託しました。
2014-12-23 21:18:25に投句
佳作・外歩くだけで疲弊す寒夜かな
[ お名前 ] 河内秀斗[ メッセージ ] 初めての俳句です
2014-12-24 16:27:24に投句
入選・年の暮れ街行く人の歩の速さ
[ お名前 ] 不忍春秋2014-12-24 13:02:53に投句
かぎろいのコメント
今回の大賞は、三登子さんの『雪まばゆし動けぬ自転車後押しし』です!
実体験を元にして作っただけあって、句に実感がこもっていると思います。俳句はついつい机の上で考えてしまうことも多いのですが、実際の経験を元に作ったほうが、その際に感じた感動を込められるので、良い句になる傾向があります。
河内秀斗さんの『外歩くだけで疲弊す寒夜かな』も、ご自分の感じたことを句にしていて良いのですが、自然の美しさよりも、自分の感覚の方に重点が置かれすぎていて、世界の広がりを感じにくいのが難点です。俳句は、自然の美しさを通して、自分の気持ちを表現するものなので、自分の気持を伝えることに意識が向きすぎると良くないです。
不忍春秋さんの『年の暮れ街行く人の歩の速さ』は、残念ながら月並みです。なにかしら、自分独自の言葉、視点で年の暮れの街を表現するようにすれば、おもしろ味が出ます。
画面の前のあなたは、どれが一番よい句だと思いましたか? コメントをいただけるとありがたいです!(選句に参加ください)