大賞・ほろ酔ふや雑煮に踊るはなかつを
[ お名前 ] 唐辛子[ メッセージ ] かぎろい様
いつも楽しみにさせていただいております。
三が日の風景に一句できました。
年酒をいい気持でのんびりとやったあとに、頂いた雑煮に振りかけられたはなかつをがちょうど手をふり腰ふり悩ましく阿波をどりなどしている様を詠みました。
2015-01-06 12:17:07に投句
佳作・退職の雲のわれゆく大晦日
[ お名前 ] 雑魚人[ メッセージ ] 大晦日をもって退職します。
2014-12-27 08:04:22に投句
入選・にわの隅梅一花の日ざしかな
[ お名前 ] ふるかわ康則[ メッセージ ] 失敗した盆栽の梅を地植えしたことを忘れてしまっていた。
もう枯れていると思っていた枝に、花ひとつを咲かせているのをみつけた。
そこに日ざしが差し込んでいるようで、どこかきまり悪さを感じるもうれしい思いであった。
2015-01-06 05:59:41に投句
かぎろいのコメント
今回の大賞は、唐辛子さんの『ほろ酔ふや雑煮に踊るはなかつを』です!
擬人化というのは月並みな表現になってしまいやすい手法なのですが、この句は、酔っ払ってしまい、雑煮のかつお節が踊っているように見えた、というところが面白いです。「踊るはなかつを」から、できたての湯気が立つ雑煮であることがわかりますし、おめでたい雰囲気がよく伝わってきます。
雑魚人さんの『退職の雲のわれゆく大晦日』は、退職後の不安と希望が、「雲のわれゆく大晦日」という言葉に集約されていて、圧倒されました。退職という言葉が重く、迫ってくるような迫力があります。
ふるかわ康則さんの『にわの隅梅一花の日ざしかな』は、非常にうまくまとまっているのですが、他に二句に比べるとおもしろさという点では及ばなかったです。
画面の前のあなたは、どれが一番よい句だと思いましたか? コメントをいただけるとありがたいです!(選句に参加ください)