大賞・冬の陽の船漕ぐ母に目を細め/3句だけ俳句コンテンスト

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大賞・冬の陽の船漕ぐ母に目を細め

[ お名前 ] 田中啓子
[ メッセージ ] 冬の晴れた日に南側のベランダからの暖かな陽射しを受けウトウトと眠っている年老いた母の姿を観て愛おしく思う気持ちを表現しました。

俳句を学ぶことが今年の目標に致しました。
仕事をしていますので、自己流です。
1日一句を目標にしています。宜しくお願いいたします。

2015-02-01 09:34:16に投句

佳作・大寒の窓越しの陽や悲報受く

[ お名前 ] 田山則子
[ メッセージ ] 今年の大寒の日は晴れていて窓越しに日向ぼっこをすると 暑いくらいでした。そんな時、携帯が鳴って、友達の 幼い娘が ガンに罹患したことをメールで知りました。どうしようもないとあり、息を呑みました。電話してこないで。話したくない。とあり、胸がえぐられるような衝撃を覚えました。

2015-01-21 20:16:34に投句

入選・冬耕や駅看板は医家ばかり

[ お名前 ] 古伊勢 水彦 (こいせ・みずひこ)
[ メッセージ ] 不景気が長くつづいた結果、地方の駅看板は一般の商店は経費節約のため、広告費を削減するようになった。一方、農家は華やかな世界とは無関係で、凍えるような冬でもコツコツと乾いた畑に鍬を入れる毎日。

2015-01-27 00:41に投句

かぎろいのコメント

今回の大賞は、田中啓子さんの『冬の陽の船漕ぐ母に目を細め』です!

わかりやすい上にユーモラスで、母に対する愛情が伝わってくる句です。斬新さには欠けますが、受け手を温かい気持ちにさせてくれる点が良いと思いました。

『大寒の窓越しの陽や悲報受く』田山則子さんのこちらの句ですが、心中お察しいたします。冬の寒い日、窓際に立ちすくむ様子がよく現れています。

古伊勢水彦さんの『冬耕や駅看板は医家ばかり』は、日常のちょっとした気付きを題材にしていておもしろかったのです。ただ、季語が冬耕でなくとも成立してしまう、という難点があります。

例えば、赤とんぼ駅看板は医家ばかり、でも良いですし、ヒマワリや駅看板は医家ばかり、でも良いわけです。このような状態は「季が動く」と言われ、季語が効果的に使われていないので、良くないこととされています。

画面の前のあなたは、どれが一番よい句だと思いましたか? コメントをいただけるとありがたいです!(選句に参加ください)