大賞・鈴の音や花に隠れし遍路かな/3句だけ俳句コンテンスト

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大賞・鈴の音や花に隠れし遍路かな

[ お名前 ] 松下孝裕
[ 季語 ] 春
[ メッセージ ] 遍路の季節は春と秋ですが季語は春になり桜の盛りの頃。
花の色とお遍路の装束が溶け合ってお遍路が隠れたように見えるときがあり鈴の音だけ、が遍路の存在を知らせるかのような情景を俳句にしました。

2015-02-14に投句

桜

佳作・冬の朝水面ふりきり立つペダル

[ お名前 ] マイケルの母
[ メッセージ ] 寒い冬の朝に、自転車で移動しています。
橋にさしかかり、川景色を見たいのですが前を見ていなくてはならないので、ペダルを踏み込んで坂を上っていくという場面を描きました。

初心者なので、詳しいご批評がいただけるとありがたいです。よろしくお願いいたします。

2015-02-16に投句

入選・泣いていい涙は雪にかわるから

[ お名前 ] 夕姫
2015-02-10に投句

かぎろいのコメント

今回の大賞は、松下孝裕さんの『鈴の音や花に隠れし遍路かな』です!

桜が満開のお遍路の道に鈴の音が響いているというのは、なんとも玄妙な感じがします。幽霊が現れるとき、鈴の音がすることがあるらしいです。これがお遍路と組み合わさっていると、美しい情景であると同時に、ちょっと怖い感じもしますね。

佳作は、マイケルの母さんの『冬の朝水面ふりきり立つペダル』です。

コメントを読んで、水面とは川であること、自転車の運転中だったので、川の景色をいつまでも見ているわけにもいかず、ペダルを漕いだことがわかりました。

残念ながら、この句から、上記の意味を汲み取ることは難しいです。浅瀬を強引に自転車で渡った力強い様子を描いたものかと、一読した際に感じました。

次回からは、わかりやすさにも注意されて、俳句を作られると良いでしょう。

入選は、夕姫さんの『泣いていい涙は雪にかわるから』です。

これは残念ながら、俳句ではなく詩です。俳句は自然や四季の美しさを謳い、そこに人の気持を載せるものですが、この句は、自然を描写していません。100%、作者の内面の気持ちを描いたものです。

雪を季語にされるのでしたら、雪の様子を描くようにしましょう。