穴埋め式の俳句の作り方は、俳句を言葉のジグソーパズルと見なしたやり方です。
まず、下五に何か名詞を置きます。例えば、「盃よ」。
次に、中七にこれを描写する言葉を置きます。例えば、「縁の欠けたる」。
最後に上五に、これらの言葉に適した季語を置くという方法です。例えば、「月見酒」。
これらを組み合わせて、
月見酒縁の欠けたる盃よ
という俳句を完成させます。
季語から俳句を作るよりも、部屋の中にある物など、何か目についたものを詳しく描写して、それに合った季語を考える方がカンタンにできます。
TV番組プレバト!!で有名な俳人、夏井いつき先生の本に掲載されていた作句方法で、初心者には向いているやり方だそうです。
慣れれば5分程度で、それなりの俳句を作ることができます。
他にも例えば、下五に「会議室」。
次に中七に、どういった会議室なのか書きます。例えば、「誰も来ていぬ」。
最後に上五に、「誰も来ていぬ会議室」に合った季語を配置します。例えば、「天の川」。
天の川誰も来ていぬ会議室
誰も来ていない会議室で、天の川を見上げている句です。
実際にこの方法で作った俳句を地元の句会に提出したところ、他の参加者から評価されたので、上手な句を作れると思います。
だたし、邪道ともされているやり方なので、初心者を脱出する場合は、封印した方が良いでしょう。