比喩を使った俳句のコツ。万人が理解できる比喩にすべき。ごとく俳句は上級者向け

俳句添削道場に投稿された俳句
「初恋の如くに一葉櫨紅葉」

を例に上げて解説します。
(俳句添削道場に投稿されたハオニーさんの添削を元にした記事となります)

ごとく俳句は上級者向け

ごとく俳句は悪い、という人は多いです。
私は「ごとく俳句は上級者向け」だと思っています。
ごとくを入れると五七五の定型が崩れやすいのです。

また、発想、表現がありふれたものになるケースが多く、月並みに陥りやすいという難しさがあります。

しかし「ごとく俳句」は、喩えが良ければ印象深く、インパクトのある句になります。上手なごとく俳句として、高浜虚子の句を例にあげます。

白酒の紐の如くにつがれけり

たとふれば独楽のはじける如くなり
(高浜虚子)

比喩は万人が理解できる物にした方が良い

「初恋の如くに一葉櫨紅葉」では、初恋を例えに使っていますが、比喩は万人が理解できるものでないと読み手が混乱します。

初恋の何が問題かといいますと。

初恋=実らなかった
初恋=いまだに引き摺っている
初恋=叶った

と、人によってイメージがバラバラになることです。

富士山や桜のように、だいたい同じようなものをイメージするとは思えません。

そしてその万人の初恋のイメージを全て受け止めてくれる季語ならいいですが、櫨紅葉はそういう季語ではありません。

櫨はウルシの仲間ですから、「失恋を引き摺っている」とか「触ると危険な恋だった」という、危ない感じの初恋が似合うと思います(これは個人的な感想です)

その部分を「一葉」を削って強調した添削例を書きます。

初恋のごとく櫨紅葉にかぶれ
初恋のごとく櫨紅葉の真っ赤

●ポイント

  1. 比喩は万人が理解できる物にした方が良い。
  2. 「●●のごとく」の表現は上級者向け
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