大賞・赤き実を残せし冬のハナミズキ/3句だけ俳句コンテンスト

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大賞・赤き実を残せし冬のハナミズキ

[ お名前 ] 坂口 明
[ メッセージ ] よろしくお願いします。私は、山形県米沢市に在住している者ですが、毎日1時間の散歩をしています。街路樹にはハナミズキがあり、雪の被った梢にまだ赤い実をつけているのに驚きました。

そろそろ、雪のシーズンも終わりに近づき実は落ちてしまっていますが、赤い実と白い雪、それにバックの青空のコントラストは目に焼き付いています。

2015-02-28に投句

佳作・想いびと待ちしあたりは雪化粧

[ お名前 ] 良平
[ メッセージ ] 故郷に帰る前に自分の想いを伝えるためにずっと待ってたが、最終的にはあらわれず、フラれてしまった。
ちょっと哀しめの句です。

2015-03-01に投句

入選・ぬくぬくと布団の中でぬくぬくと

[ お名前 ] ちっち

2015-02-23に投句

かぎろいのコメント

今回の大賞は、坂口 明さんの『赤き実を残せし冬のハナミズキ』です!

花水木の花は晩春の季語ですが、冬のハナミズキとなっているので、これは明確に冬の季語ですね。普段の日常の素朴な気づきをそのまま描写された飾らない句であるのが良かったと思います。

良平さんの『想いびと待ちしあたりは雪化粧』は、失恋を雪化粧を使って隠喩しており、技巧が凝らされていてよかったです。悲しい結果になったけれど、恋そのものは美しかったという気持ちが雪化粧という下五に現れています。正直、こちらを大賞にしようか迷いました。

ちっちさんの『ぬくぬくと布団の中でぬくぬくと』は、ぬくぬくのリフレインがおもしろくて笑わせていただきました。同じ言葉を繰り返すリフレインは俳句の技巧の1つとされています。また布団は冬の季語です。